2016年8月5日 新たに奈良に誕生したご当地ソフトクリーム
【清澄ジンジャーソフト】
大和伝統野菜「小しょうが」の種しょうがを使って、生産者の稲野さんが手作りした「ジンジャーシロップ」から生まれました。
![](http://beans-net.jp/smartbeans/wp-content/uploads/2016/06/25431a732ccc6d7e8d05344d866e2d02c26f508fec49816da233c02bd4a95cc2c2dcf64171a760c4187bf81db164fbc1c66831743e5afae3a06069624e5e621b-1.jpeg)
稲野さん特製のジンジャーシロップ
そもそも稲野さん特製のジンジャーシロップはどのようにして生まれたのでしょうか。
稲野さんの畑を訪ねました。
こちらが大和伝統野菜「小しょうが」の畑。
貴重なひと株を稲野さんが抜き取って見せてくださいました。
透き通るような白とピンクが美しい大和伝統野菜「小しょうが」
ところで、生姜の種は「生姜そのもの」ってご存知でしたか?
こちらは収穫したしょうがを保存しておくための保存穴。冬場も約14度に保たれています。保存穴は稲野さんのお父様の手作りだそうです。
![種しょうがの保存穴](http://beans-net.jp/smartbeans/wp-content/uploads/2016/08/13285678_1066558823423979_396072626_n-1.jpg)
種しょうがの保存穴
収穫し保存した「小しょうが」の一部は、次の植え付け時に「種しょうが」として使われます。
種として使われたしょうがは、このように収穫しても原型をとどめたまま土の中に残り、食べてもおいしいので、これまでは市場に出荷されていました。
ただ・・・市場に出しても、わずかな値段にしかなりません。
市場に出すには、洗って箱に詰めて朝早く市場にもっていく手間もかかります。半分捨てているようなもの。
「何か他に良い活用法はないか?」
「同じ地域の小しょうがを生産されている方々の種しょうがも、他の活用法があれば市場より高い値段で買えるかもしれない。そうすれば、みなさんも喜んで下さるかもしれない」
そんな思いをずっと巡らしていた稲野さんがあるとき、ふと思いついたのが“ジンジャーシロップ”だったそう。
理想の味に近づくよう、改良に改良を重ね、出来上がったジンジャーシロップを、毎年恒例となっている三浦さんご夫妻の営むお店で行われる忘年会へ持っていったところ
「おいしい!」「これは良いね」との声がたくさん上がり、「お店で提供させてもうおうかな」と申し出た三浦さんご夫妻。
その後もレシピの改良を重ね、三浦さんご夫妻が営む3店舗 【清澄の里 粟】/【 粟ならまち店】/【cotocoto】にて「ジンジャーエール」や牛乳で割った「ジンジャーオーレ」として提供されることに。
こうして密かにジンジャーエールやジンジャーオーレのファンも増え続け、ジンジャーシロップの他の加工品開発を考えられていた矢先、ひょんなきっかけから湧いたソフトクリーム開発構想。
第2回打ち合わせには稲野さんもご参加いただきました。
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左から稲野さん、三浦陽子さん、cotocoto店長真鍋さん
初めてジンジャーソフトを味わったとき、「これはいける!」と思われたという稲野さん。
稲野さん特製のジンジャーシロップがソフトクリームになると知ったときはいかがでしたか?とお尋ねすると、パッと表情が明るく輝き「嬉しかったですね〜」とはにかむような素敵な笑顔を見せてくださいました。
稲野さんはもちろん、稲野さんのお父様、お母様、稲野さんのご家族みなさんと、約15年にわたり、ひとつの家族のような絆をつくってこられた三浦さんご夫妻。
きっと何度と訪れているであろう稲野さんの畑で「わーきれいですねー」「立派に育ってますねー」と、稲野さんが大切に育てられた野菜を見てはしゃぐ三浦さんと、嬉しそうな笑顔の稲野さん。
![稲野さんと三浦さん](http://beans-net.jp/smartbeans/wp-content/uploads/2016/08/645f8627051f2e52f281df35c10ed36b-1.jpg)
稲野さんと三浦さん
おふたりの様子を拝見していると、ずっとお互いを思いやりながら築いてこられた、ゆるぎない絆を感じます。
![](http://beans-net.jp/smartbeans/wp-content/uploads/2016/08/IMG_0322.jpg)
稲野さんが大切に育てた伝統野菜の数々
![IMG_0323](http://beans-net.jp/smartbeans/wp-content/uploads/2016/08/IMG_0323.jpg)
色とりどりのミニトマトも甘さはじけるおいしさ
![](http://beans-net.jp/smartbeans/wp-content/uploads/2016/08/IMG_0283.jpg)
cotocotoのテーブルの上にも大和伝統野菜
こうした大和野菜を使った加工品開発は、三浦さんご夫妻が長年思い続けてきたものでもありました。
ソフトクリームの商品開発に向けて大きな一歩を踏み出した第1回打ち合わせの後、
「今回の活動が、奈良が古くから良質なしょうがの産地であることを地元の方にも知っていただくきっかけにもなり、またそれが頑張っていらっしゃる農家のかたの励みになればと思います。」とお話くださった陽子さん。
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伝統野菜は家族野菜
清澄ジンジャーソフトの開発には、清澄の里を心から大切に思い、そこに住むみなさんとの絆を深め、お互いを思いやり、家族のような地域づくりを進めてこられた三浦さんご夫妻の、そんな大切な家族を思う素敵な優しい思いがつまっています。
ご家族はもちろん、ご近所のみなさんをはじめ、交流のあるどなたにも、とっても愛されてらっしゃったという今は亡き稲野さんのお母様もきっと喜んでくださっていることと思います。
清澄ジンジャーソフトが愛されるということは、それだけ稲野さんをはじめ清澄の里で小しょうがを作る生産者のみなさんにも食べる人の喜びが伝わり、おいしい笑顔を届けられるということ。
そんな背景にある思いも感じながら、ぜひご賞味いただき、奈良のみなさんはもちろん、日本中、世界から訪れるみなさんにも愛されるソフトクリームとなりますよう、応援していただけたらと思います。
【8月19日は試食イベント開催】
8月19日(金)はcotocotoの「ギャラリー&インフォメーションスペース」にて
今回のプロジェクトパートナーである近畿大学 農学部 農業生産科学科 農業経営経済学研究室のみなさんと一緒に、プロモーションイベントを開催します!!
当日は、先着200名様に【清澄ジンジャーソフト】のご試食もご用意してお待ちしています!
〜いよいよソフトクリームプロジェクトもラストへ 続きはこちらから〜