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赤字経営からの大逆転!実家の農業を作変えし、予約3年待ちのヒット商品を生んだ2代目の経営戦略

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農業経営者から農業経営者へ「経営観」や「モットー」を伺い、 バトンをつないでいく農業経営者リレーインタビュー
第4回 三州フルーツ工房 鈴木誠さん

スピーカー紹介

鈴木 誠さん

三州フルーツ工房  鈴木 誠さん

NPO法人農家のこせがれネットワーク東海・中部 代表 

就農15年目
愛知県幸田町にて平成13年度よりイチジク栽培。
生産量:年間32t
栽培面積:2ha
前職:大手農業資材会社に勤務
就農経緯:大学を卒業後、大手農業資材会社に就職。 赤字経営だった家業のナス栽培をイチジク栽培に作変えして就農。
甘く美味しい完熟イチジクは、現在、予約3年待ちというほど大人気。

 

第3回農業経営者リレー
株式会社みやじ豚の宮治勇輔さんからのバトンは
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愛知県幸田町にてイチジク栽培を手がける三州フルーツ工房鈴木誠さんに。
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NPO法人 農家のこせがれネットワーク東海・中部 代表でもある鈴木さんは、実家の農業を継がれた「こせがれ」のお一人。

当時、赤字経営だった実家のナス栽培をイチジクに作変えして就農。

通常の完熟イチジクの糖度が11〜13度のところ、三州フルーツ工房の完熟イチジクは、糖度15度〜24度。有機肥料をメインに使用し、最大限イチジクにストレスを与えない独自の栽培技術によって実現。今や、予約3年待ちというほどの人気に。

単に家業を継ぐだけでなく、将来を見据え新しいことに挑戦し続けている鈴木さんのイチジク栽培への思いをぜひご覧ください。

  • ポイント1

    赤字経営だった実家のナス栽培をそのまま引き継ぐのではなく、就農と同時に「イチジク栽培」へと作変え
  • ポイント2

    高齢になっても農業を続けられる作物、という視点で「軽くて」「高単価」なイチジクを選択した
  • ポイント3

    7年かけて独自の栽培スタイルを確立。通常、糖度11〜13度のイチジクを15〜24度で栽培することに成功。
  • ポイント4

    高付加価値商品となった完熟イチジクは、予約3年待ちというほどの大人気商品に。

鈴木さん直伝!おいしいイチジクの食べ方〜生ハムイチジク〜

さらに!鈴木さんに完熟イチジクのおいし〜い食べ方を教えていただきました。今すぐ食べてみたくなる「口の中がしあわせ〜!になる食べ方」必見です!!

 

動画全文「美味しいは幸せ」
三州フルーツ工房 鈴木誠さん

ー鈴木さん、自己紹介をお願いします。

愛知県でいちじくを作っている三州フルーツ工房の鈴木誠です。就農してから15年目になります。

もともと大学を卒業したら就農する予定だったんですが、当時促成ナスを家で作っていて、赤字経営だったんです。ほんとの赤字経営だったんですよ。

まず、このまま僕が家に入っても食っていけないと。

ということではじめ、農薬肥料の大手会社さんに就職して、いろいろ営業で回らせていただいて、イチジクって良い作物だなぁと。おじいちゃんおばあちゃんでもできる。単価も高い。おいしい。

これだったら自分でもできるんではないか、ということでナスから全てイチジクに変えるということで就農しました。

ー就農したとき不安はありましたか?

農協や普及員の方が「まず1年間は修行しに行きなさい」ということで、幡豆町(はずちょう)にいる師匠のところに、1年間、毎日毎日作業しに行って、いろんなことを教えていただいて。

その間に修行しながら苗を作って、と同時並行で進めていったので、特に不安はなかったです。

ーイチジク栽培が軌道にのったのはいつ頃でしょうか?

今のスタイルにかかるまでは7年かかりました。やっとイチジクがちゃんと作れるなっていうところですね。

一番最初にいちじくができたのは2年目でした。少しの実ができたんですけど、やっぱりまだ全然おいしくもないし、たくさんもできないし。4年目ぐらいから黒字経営になりました。

ーイチジク栽培のこだわりを教えてください。

特にうちで作っているイチジクは味にすごくこだわっていて、糖度がだいたい普通の一般のイチジクだと11度~13度ぐらいなんですけど、うちのものは15度~約24度ぐらいまで。なるべく収穫を完熟に近い状態で収穫しています。

有機肥料をメインに使っていたりだとか、あとは、なるべく作物にストレスを与えるとおいしいものができるトマトだとかとは違って、なるべくストレスをかけないように作らないとイチジクはおいしくならないので、そこに気を使っています。

おいしいイチジクは作れるようになったんですけど、僕が思っているイチジクはまだ作れてないですね。

ー家業を継いで、一番大変だったことはどんなことでしょうか?

親父との衝突ですかね(笑)ほぼ毎日喧嘩。

自分がこういう風にやったほうが良いんじゃないかっていうのと、親父がこういう風にやりたいっていうのとどうしてもぶつかってしまったり。

ただ、もちろん自分1人でやってたら恐らくこんなことはできなかったと思います。

ー農業を次世代につなぐために取り組みたいことを教えてください。

昔はナスを作っていて、10年後、20年後、僕が主でやったときに、親父もそうですけど、おじいちゃんおばあちゃんになったとき、重量野菜はこれから先作れないんじゃないかなって。体力的な問題で。軽くて単価が良くておいしいもの、ということでイチジクを選びました。

イチジクは日本古来からはあるんですよ、遣唐使の時代から。だけど全国的に広まったのは明治以降。

今の若い人たちはあんまり食べたことないかもしれないですけど、昔はどの家にも一本イチジクの木が庭先にあって、それを収穫して食べるっていうのが普通でした。なるべく若い人たちにはこれからたくさんイチジクを食べていただきたいと思います。

ー経営観に共感する農業経営者をご紹介してください。

愛知県の大府市で、ぶどうとミニトマトを作っているサグワットファーマーズの鈴木史延(ふみのぶ)さん。
本当においしいぶどうとミニトマト作ってるんですよ。史延さん自身もすごく面白い方ですし、是非紹介したいなって思っています。

ー鈴木さん ありがとうございました。

 

会社情報

三州フルーツ工房

三州フルーツ工房

〈所在地 〉愛知県幸田町
〈HP〉http://sanshu-fruits.jp

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