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自由な農業と好きな音楽で地域を元気に!豊田さんの農業経営

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農業経営者から農業経営者へ「経営観」や「モットー」を伺い、 バトンをつないでいく農業経営者リレーインタビュー(*最後に動画全文掲載)

第6回 露地野菜農家 豊田 真也さん(愛知県豊川市)

スピーカー紹介

豊田 真也さん(34歳)

露地野菜農家 豊田 真也さん(34歳)

愛知県豊川市ご出身。就農2年目。
18歳で上京し、プロのバンドとして東京を中心に活躍したのちに帰郷。
都心に出て気づいた地元の良さ。実家や地域の一番の財産と感じた農業を引き継ごうと決意。
祖父とともに、豊川ネギをはじめ、露地野菜を中心に栽培している。
また、バンド経験を生かし、バンド教室「3UPs」を主宰。
地域活性化のイベント運営にも積極的に携わり、音楽で地元を盛り上げながら、地元の農作物に親しんでもらえる場を創るなど、【音楽プラス農業】で地域活性化に取り組む。

 

第5回農業経営者リレー
サグワットファーマーズ株式会社の鈴木 史延さん
からのバトンは
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愛知県豊川市で豊川ネギのほか、露地栽培を幅広く手がける豊田真也さんに。

18歳で上京し、プロのバンドとして音楽で活躍していた豊田さん。都心に出たからこそ、地元に戻った際に強く感じることのできた「地元の魅力」。

実家や地域の一番の“財産”と感じた農業を引き継ごうと決意。
おじいさまとともに、豊川ネギをはじめ、露地野菜の栽培を中心に取り組む就農2年目。

“自分の全責任でできる自由さと、自然相手の分かりやすさが農業の魅力”と語る豊田さんは、おじいさまの“経験と感覚の「すごさ」”を肌で感じながら、「日々勉強」と取り組んでらっしゃいます。

また、バンド経験を生かして、バンド教室「3UPs」を主宰。

地元の地域活性化イベントの運営に携わり、子供達のステージ出演はもちろん、地元の農作物を販売できる場を設け、「音楽プラス農業」で地域を盛り上げてらっしゃいます。

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目標は「より自由に!!」

 

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豊田さんの発する短い言葉の中に、農業にかける「熱い思い」と、「故郷を愛し、土を愛する」お気持ちが伝わってくるインタビューです。ぜひご覧ください。

動画はこちら

  • ポイント1

    都心に出たからこそ、自然に囲まれた地元の魅力や、農業という「財産」に気づけた。
  • ポイント2

    全責任をもてる「自由さ」と、自然相手の「分かりやすさ」に農業のやりがいを感じている
  • ポイント3

    おじいさまの経験と感覚のすごさを肌で感じているからこそ、次世代のために「目に見える形で残したい」と考えている。

 

動画全文「故郷を愛し 土を愛す」
露地野菜農家 豊田真也さん(愛知県豊川市)

ー豊田さん、自己紹介をお願いします。

豊田真也34歳、就農2年目です。

若い頃に、音楽をやっていまして、都会でいろいろ揉まれて戻ってきたときに、やっぱり地元は良いなと思いつつ、そのときにメインでしている祖父が身体が弱くなり、“縮小”という形になったので、うちの財産は農業しかないので、それを引き継ぎたいなと思って就農しました。

 

ー就農したいと申し出たとき、おじいさんは何とおっしゃいましたか?

「現実、施設もなく、露地栽培でやっていくのはとても厳しい中で、その覚悟はできるか?」ということでした。

 

ー覚悟はどのようにして生まれましたか?(就農したときの覚悟)

実は1年だけサラリーマンをしたことがありまして、そのときに、自分の性格にはちょっと合わない。規則や時間や理不尽なこと・・が合わなかったので、

だったら

「自分で自由に自分の全責任で仕事ができるものがどこかにないかな」って思ったときに、身近にあったのが農業で、ほんと全責任。

で、天候。自然が相手ですので、ダメージを減らすことができても自然には勝てない。この分かりやすさと自由さに農業は良いなと。

 

ー農業に感じている「やりがい」はなんですか?

やっぱり作物の成長、それはそのままお金になる

自分の仕事がお金になるのが目に見えて分かるので、そこはとてもやりがいを感じています。

 

ー苦労していること

マンパワーの部分がとても多いので、それをいかに効率良くできるか、
あとやっぱり自然、天候の気温、天気の具合、バランスを見て、作物のバランスを見て工程を組むのがとても難しいなと思います。

今、パソコンがあってネットワークがある以上24時間いつでも勉強はできるのですが、その土地土地で気温と風の流れというのは、その場所で全然違うので、

まずパソコンで分かるところ、学校とかも出てないのでそこをまず勉強している最中です。

 

ーおじいさんのどんなところを尊敬されてますか?

この風を感じて、「あとどれぐらいで雨がふる」

雲の流れを見て、「明日はこうなる」

虫の飛んでいるのを見て、「明日は天気予報は晴れだと言っているけど、雨がくる」

それをほぼ9割ぐらいで当てるっていうその感覚。たぶん言葉では伝えられない、教えてもらえない感覚をそうやって言葉にできるところ、とてもすごいなと思っています。

 

ーおじいさんからはどんなアドバイスをもらっていますか?

ほんとよく言うのが「毎日勉強」それだけです。

 

ー農業をしながら、音楽活動も続けられていると伺いました。
音楽+農業のご活動について教えて下さい。

「3UPs(スリーアップス)」というバンド教室を開いています。個人でギターを習ったり、ドラムを習ったり、自分がやってたのがバンドなので、「バンドを教える」っていうスタンスで楽器を教えています。

なのでメインは人前でやるのが大前提の教室です。

 

ー音楽+農業のご活動について教えて下さい。

3年前から、豊川の地域活性制度を使って、地元の商店街の人や、いろんな人たちのお店を集めて、そちらで音楽演奏というイベントを、他の仲間たちと協力して今年もやります。

その中で農業の作物を売ったり、子供達の演奏だったりっていうのをしてます。

 

ー次世代に農業をつなぐためには、どんなことが必要だと思われますか?

もっと目で見える伝えやすい形というものをどこかに残しておきたいと思います。

それが例えば毎日の日記であり、それが紙媒体なのかデータなのか、肌で感じてっていう部分は確かにあると思うんですけど、今の時代だからこそより明確に残すこと。

 

ー今後の夢や目標をお願いします。

目標!「より自由に」以上です。

 

ーバトンをつなぐ次のおすすめの農業者をご紹介ください。

愛知県新城市でやってますスフィーダの白井君をご紹介します。
無農薬・有機栽培をこだわって20代のうちから男2人でやってる農家さんです。

ー豊田さん ありがとうございました。

 

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