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[農×STYLE] 農業で日本を元気にする挑戦!by SFIDA(スフィーダ)/愛知県新城市

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『農業経営者リレー』が『農×STYLE』にリニューアル!

「農」をキーワードに、これまで通り、地域の魅力的な農家さんの思いや熱意、取り組みをご紹介することはもちろん、

「食」と「農」を支える、「農」と密接なつながりをもった魅力的な方々も広くご紹介していきます。

 

『農×STYLE』最初にご登場いただくのは
第6回農業経営者リレー露地野菜農家 豊田真也さんからのご紹介で
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愛知県新城市で、有機・無農薬野菜の栽培を年間100種類以上手がける若手農業者のおふたり

農業生産「SFIDA(スフィーダ)」の
白井陽(よう)さん白井俊充(としみつ)さん!!(*記事の最後に動画全文掲載)

スピーカー紹介

(左)白井 俊充さん(30歳)・(右)白井 陽さん(30歳)

農業生産 SFIDA(スフィーダ) (左)白井 俊充さん(30歳)・(右)白井 陽さん(30歳)

愛知県新城市育ち。

小中高の同級生で、小さい頃から遊んだ仲の良い友達同士。

主に、生産は陽さん、販売は俊充さんが担当。
大学でそれぞれ大阪、東京と地元を離れ、卒業後に帰郷。

陽さんのおじいさんの野菜作りを手伝う中で、地域の農業従事者の減少、耕作放棄地の増加など、地域が抱える農業のさまざまな問題に直面。

ならば、一番大変な野菜を作ることを自分たちでやろう!と奮起。

有機・無農薬で、年間100種類以上の野菜を育てている。
販路は“口コミのみ”でどんどん拡がり、また2人に畑を任せたいという地域の高齢者からの依頼も増加している。
地域を、ひいては“日本を元気にする農業”に日々挑戦中!

 

おふたりは、小さい頃からずっと仲の良い同級生。

大学卒業後、農業を教わる学校や機関に通ったり、就職することなく、農業をスタート!

農薬についての知識がないなら”「農薬を使わず、有機・無農薬で作ろう!」「草も若いんだから自分たちでとろう!」と、有機・無農薬栽培を選択。

作業
周囲の反対や、地域の人たちからも「本当にできるのか?」といった視線を受けながらも、がむしゃらに「おいしい野菜を作る挑戦」を続けてきたおふたり。

素敵な出会いを重ね、元三ツ星料理店の副料理長や、地域の人たちに野菜を食べてもらい、評価してもらいながら、「安心安全でおいしい有機・無農薬野菜」を作り続けてこられました。

畑2

作業2

 

2年前からは、なおかつ検査機関を通して、「栄養価も高い」と数値でもお伝えできる野菜作りに奮闘中。
おいしい野菜の評判はもちろん、そのまっすぐ懸命に取り組む姿から、地域内外の応援者がどんどん増え、販路は口コミのみで広がっています。

“いろんな野菜を作ってみたい”
好奇心のままに、今や珍しいイタリヤ野菜なども含め、年間100種類以上の野菜を作り、シェフから「こんな野菜を作って欲しい」という依頼を受けることも。

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さらには、SFIDAのおふたりに、「使われなくなった畑を任せたい」との地域の方々からの依頼も年々増加し、耕作放棄地をなくし、景観を守る挑戦も精力的に行ってらっしゃいます。

屋号の「SFIDA」もイタリア語で「挑戦」の意味。

取材中、「夏場の草取りは泣きながらやっている」なんて言葉も飛び出しましたが、おふたりは終始楽しそうで、生き生きと将来の実現したい目標、夢に向かって、素敵な出会いを重ねながら、おふたりが育った大好きな地元をより良く豊かに、元気にしてきたいという思いで溢れているのを感じました。

そんなおふたりのお話を伺っていると、聞いているこちらまで元気をもらいます。

一度会えばきっとみなさんもファンになるはず。
ぜひ、まずはこちらの動画で、農業で日本を元気にする挑戦を続ける元気なふたりに会ってみてください。

 

  • ポイント1

    挑戦の連続!“好奇心”が年間100種類以上の野菜を作る原動力
  • ポイント2

    有機・無農薬栽培で、なおかつ栄養価も高いと証明できる野菜を作ることで、食べる人を健康にしたいと考えている。
  • ポイント3

    彼らの一生懸命な姿、存在そのものが地域の元気の源。販路は口コミのみで広がる。
  • ポイント4

    耕作放棄地を自分たちに任せえてもらうことで、地域の「景観」をも守ろうと挑戦を続けている。若手の仲間も増やして大きな組織にしていきたいと考えている
  • ポイント5

    将来は、畑そのものをテーマパークのような、遊びに来て自分たちで収穫し野菜が買える場所にしていきたいと考えている

会社情報

農業生産 SFIDA(スフィーダ)

農業生産 SFIDA(スフィーダ)

〈住所〉愛知県新城市杉山字前野16-2
〈電話〉090-1569-0581
〈HP〉http://sfida831.com
〈野菜購入場所〉インターネットでの野菜BOX販売(HPから申し込み)他、
直売所『新城旬のひろば』月・木営業
(旬のひろばFacebookページ:https://www.facebook.com/shunnohiroba/
豊橋市「フードオアシスあつみ」など。

 

陽さん、俊充さん、ありがとうございました。

 

動画全文「農業で日本を元気にする挑戦!by SFIDA 」 有機無農薬栽培 白井 俊充さん/白井 陽さん(愛知県新城市)

ー2人とも同じ白井さんですけど、兄弟ではないんですよね?

(陽さん) はい。違います。小さい頃から近所で一緒に遊んだ友達です。

ー農業を始めたきっかけを教えてください

(陽さん)大学で大阪に行かせてもらったんですけど、実家にいずれ帰ってきたいという思いが、大学2、3、4年とどんどん膨らんでいきまして、

いざ帰ってこようと思ったときに、やりたい仕事っていうのがなかなか見つからず、

じいちゃんが野菜を作っていたので、その野菜を
都会に向けて売っていきたいなと思って帰ってきたら、

じいちゃんの野菜だけだと食べていけないことに気づいて

地域の野菜を売ろうと今度は動き始めたんですけど、
今度は「野菜を作ってる人がなかなかいないな」と、気づいて、「じゃー自分たちで作ろうかな」と。

(俊充さん)連絡はちょこちょことったり、実家に帰ってきたときは遊んでたりしてたんですけど、陽が農業をやるって聞いて、最初「農業?」って思ってたんですけど、

僕自身が何をやるっていうより、仕事を「誰とやるか」が大事だったので、大学生のノリみたいな感じで、「俺もやるわ」って言って一緒に始めました。

ー農業を始めた当初はどうでしたか?

(俊充さん)最初、きつかったよね、ほんとに。作って一応できるんですけど、それを売るのがめちゃくちゃ大変だなっていうのがすごくあって、

最初は、出来すぎても全部売れないっていうのですごく悩んだ時期はありましたね。

(陽さん)もう僕らスタートがほんと底辺で、本当に資本金もないし、なんとか作って、それを資本に機械買ってなんかやって・・てやってきたんで

たぶん体力的、精神的には一番最初はきつかったと思うんですけど、でもなんか「未知なるものに挑戦してる」っていう高揚感みたいなのがたぶん最初あったとおもうので、そのときは、きつさってあんまり感じてなかったと思います。

(俊充さん)そうだね、たしかに。

ー農業にのめりこめた理由はどこにあるんでしょうか?

(陽さん)本当に素敵な出会いのおかげだと思うんですけど、たまたま直売で知り合った方が、元三ツ星フレンチの副料理長をしていた方であったり、そういった人に評価してもらえると、野菜作りが楽しくなったり、

あとは、「いろんな野菜を作りたいな」っていう思いが膨らんできたりとか、 そういったモチベーションが繋がって今までやってこれたかなと思います。

ー有機無農薬栽培のこだわりを教えてください。

(陽さん)有機農業っていうと、栽培過程が評価されるような、そんなイメージがあって、で、なんか「作り方を評価してよ」っていう売り方にすごく疑問があったんです。

それで2年ぐらい前から、作物自体の栄養価がどのぐらいあるのかっていうのを、自分らで検査機関に出してます。

例えばビタミンが1、5倍の人参、2倍の人参ですって言えば、他の人参食べるよりも健康になってくれそうじゃないですか。

そういった野菜を目指してやっています。

(俊充さん)そういう風に作ると、売る側もすごく売りやすいですし、僕らの野菜は 抗酸化力が高かったり、こだわって作っているっていうことで、手にとってくださる方はいますね。

ー地域を元気にする挑戦とは?

(陽さん)最初は地域のお年寄りたちに、「こいつらできるのか?」っていう目線でずっと見られてたんですけど、

こうやってモノができてきて、売り先もある程度できてってなってきたときに、すごく見る目が変わってきて、向こうは期待して僕らに「土地を借りてくれないか」っていう、そういった話がきたりしています。

ここの地域も農業従事者の高齢化で、どんどん耕作放棄地が増えちゃってるんですよ。

そういったところを僕らに任せてもらえれば、地域の景観を守ることができるし、管理できなくなったお年寄りたちも安心できるじゃないですか。

そういったところで、地域貢献できればと思います。

ーこれからの目標を教えてください

(陽さん)今、僕ら2人でメインでやってるんですけど、今後歳をとってきたときに、今ほど動けなってくると思うんですよ

さらに、農業の従事者って減っていくと思うので、土地は減ってくけど、僕ら動けなくなったら、その土地どうするんだっていう

未来が想定できるので、一緒に野菜を作っていける仲間を増やして、今度続けていける環境を作っていきたいな、と。

なので、「大きな組織にしていきたいなって思っています。

(俊充さん)仲間を増やしていきたいですし、

畑で全部作物を買えるように将来したいと2人で話していて、

出荷ももちろんですが、ここで作ったらみなさんが買いに来て、自分らでとって、量り売り、、、その辺りはまだ全然決まってないですが、そのまま買って帰っていくっていうのが将来的にできたら最高だなって思います。

(陽さん)お客さんが増えて、好きなもの作れるようになって、ある程度満足できものができるようになってきて、

ここからですね。

(俊充さん)そうですね。本当にここからですね!

ー白井 陽さん、俊充さん ありがとうございました。

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