スピーカー紹介
株式会社秀農業 代表取締役 加藤秀明さん
愛知県一宮市
2006年就農
【経営作目】いちご・水稲
全国農協青年組織協議会(JA全青協)理事
愛知県農協青年組織協議会 委員長
約10年前、3年間務めたIT通信業界を脱サラし就農。
1年間の研修を経て2008年独立。
農産物生産の他、
アジアを中心に農業コンサルティング
海外でのイチゴ販売
香港での百貨店催事出展(イチゴ・イチゴの加工品)など
活躍は多岐にわたる
“本音”を綴ったブログ「農業ってそういうことだったのか」が人気。
第1回農業経営者リレー
(株)キャルファーム神戸の大西雅彦さんからのバトンは
愛知県一宮市にて、イチゴと水稲栽培を手がける加藤秀明さんに。
お米を少しだけ作っていた兼業農家の家に生まれた加藤さん。
1年間秋田県大潟村にて研修ののち地元で就農。
最初は資金もなく、ひとりで実家の雑木林を開墾。
使われていなかったハウスを譲り受け、解体、運搬し、通常一棟約200万円かかるところ、20万円で最初のハウスを建て、イチゴ栽培をスタート。
独立翌年には、アジアへイチゴの輸出にチャンレジしてきた加藤さんは、現在もアジアを中心に農業コンサル・イチゴの輸出・現地生産・香港の催事出展・六次産業化などを手がけ、その活躍は多岐にわたる。
加藤さんが海外へ目を向ける理由とは。
また、はじめ“ひとり”で海外への輸出を試みた経験から得た「教訓」とは??
本音を綴ったブログ「農業ってそういうことだったのか」が人気。
常に、その発言に注目が集まる加藤さんの経営観。
加藤さんのモットー「イチゴで世界を豊かにします」に込められた思いをぜひご覧ください。
- 日本のおいしいイチゴや優れた栽培技術を海外へ輸出している
ポイント1
- 仲間づくりの大切さを痛感し、仲間作りの活動にも懸命に取り組んでいる
ポイント2
- 仲間と一緒に次世代に「楽しく稼げる農業」を見せていく
ポイント3
動画全文「イチゴで世界を豊かにします」株式会社秀農業 加藤秀明さん
ー加藤さん、さっそくですが自己紹介をお願いします。
わたしは大学卒業後、東京でサラリーマンをIT通信業界で3年ほどやっていたのですが、人間の五感に触れる仕事がしたいと思い、ちょうど10年前、26歳で農業の世界へ入ってきました。
日本でおいしいイチゴを作って外国でも売りますし、外国でイチゴを作って外国の方にも喜んでもらうことをモットーとしています。
ーなぜイチゴを海外で販売しようと思ったんですか?
この地域(愛知県一宮市)で10年前、イチゴを作り始めて、やっぱりみなさんイチゴが大好きなんですよね。とっても喜ばれる!そのことから、世界の人にももっともっと日本のおいしいイチゴなり、日本の優れた農業技術を広めていきたいと思っています。
ー事業モデルを教えてください
今は、この愛知県で米を10ヘクタール、イチゴを0.3ヘクタールやりまして、なるべく直接消費者に届けるモデルでやっています。
加えて、外国で過去に農業生産をしていた経験から、アジアを中心に5箇所ほどコンサルティングで回っています。
加えて、1人の力で外国でがんばっていたのですが、なかなかうまくいかなかった経験から、「仲間作り」が大切だということで、農協青年部活動を一生懸命やっています。
やはり、自分たち農家の実力の底上げが必要だと思って、今、青年部活動を一生懸命やっています。
また、海外で日本のイチゴを食べたいお客さんがいらっしゃるので、そういったお客様に直接届けたり、香港の百貨店の催事で、イチゴ、ならびにイチゴの加工品を販売もしています。
ー外国で感じる手ごたえはいかがですか?
やはり、香港に限らず、全世界の人は日本のイチゴが大好きですね。
ー農業を次世代につなぐために大切だと思うことを教えてください
僕は「人材育成」だと思います。我々の世代が楽しく稼げる農業を見せないと、次の世代が入ってこないのではと思いますので、努力は当然していきますが、楽しく稼げる農業を見せながらやっていきたいと思っています。
ーこれからの夢はなんですか?
今まで私はミクロの分野で、自分の農園を整えたり、外国でイチゴを売ったり、外国でイチゴを生産したりと、がんばってきました。
これからは、自分1人ではなく仲間をつくって、そういった面で農業の良さ、楽しさを広げていきたいなと、それをモットーにがんばりたいと思っています。
ー加藤さん ありがとうございました。
会社情報
株式会社秀農業
〈住所 〉〒491-0934愛知県一宮市大和町苅安賀317
〈Mail〉info@excelagri.com
〈URL 〉http://www.excelagri.com