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農業を3Kに!?大企業を退職した農家のこせがれが気づき、伝えたい家族経営の尊さ

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農業経営者から農業経営者へ「経営観」や「モットー」を伺い、 バトンをつないでいく農業経営者リレーインタビュー
第3回 株式会社みやじ豚 代表取締役社長 宮治勇輔さん

スピーカー紹介

宮治 勇輔さん

株式会社みやじ豚 代表取締役社長 宮治 勇輔さん

NPO法人農家のこせがれネットワーク 代表理事

就農した年:平成18年
農場の規模:養豚数 約750頭
年間出荷豚数 1200〜1300頭

前職:大手人材派遣会社に勤務
就農経緯:慶応義塾大学総合政策学部を卒業後、大手人材派遣会社に勤務し起業を目指していたときに、 実家の豚肉がどこで売られているか、価格も販路も知らないという現代の農家の問題に直面。 会社を退職し実家に戻り農業を志す。

 

第2回農業経営者リレー
株式会社秀農業の加藤秀明さんからのバトンは
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神奈川県藤沢市にて養豚業を営む宮治勇輔さんに。
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慶応義塾大学総合政策学部を卒業後、大手人材派遣会社に勤務し起業を目指していたときに、 実家の豚肉がどこで売られているか、価格も販路も知らないという現代の農家の問題に直面。

会社を退職し実家に戻り農業を志した宮治さんは、「みやじ豚」をブランド化し、農家が生産からお客さんの口に入るまでを一貫してプロデュースする独自の流通網を構築。

この日も行われていた、一般流通していない「みやじ豚」が食べられる『みやじ豚BBQ』は、今や2〜3ヶ月の予約待ちというほどの人気に。(月に1・2回実施)

また、「一次産業を、かっこよくて・感動があって・稼げる3K産業にしたい。」そして、ご自身がそうであったように、実家が農家だけれど都心で働く「農家のこせがれ」に、農業の魅力と可能性に気づいて欲しい。そんな想いから、NPO法人 農家のこせがれネットワークを設立。

農業の魅力と可能性を伝え、実家に戻って農業をはじめる支援を行う。現在は全国各地に仲間が増え、夢と希望をもって実家に戻り人生を謳歌する多くの農家のこせがれを輩出中。

一次産業をかっこよくて・感動があって・稼げる3K産業にするべく活動する宮治さんの思い、ぜひご覧ください。

ブログ:「宮治勇輔の農業プロデュース論」

  • ポイント1

    生産からお客さんの口に届けるまでを一貫して農家がプロデュースする独自の流通網を築いている。
  • ポイント2

    少ない頭数をいかに丁寧においしい豚に育てるかを大事にしている。(兄弟だけを一つの小屋に飼う腹飼いを実施)
  • ポイント3

    次世代に農業をつなぐため、自身と同じように実家の農業を継ぐ人を増やすための活動をしている(NPO法人こせがれネットワーク代表理事)
  • ポイント4

    家族経営、ファミリービジネスの尊さを日々実感している

動画全文「一次産業をかっこよくて・感動があって・稼げる3K産業に」株式会社みやじ豚 宮治勇輔さん

ー宮治さん、自己紹介をお願いします。

株式会社みやじ豚
NPO法人農家のこせがれネットワークの宮治勇輔と申します。

うちは神奈川県藤沢で養豚業を営んでいる豚農家です。

今日は月に1、2回開催している名物イベント「みやじ豚BBQ」の開催日で、180名ぐらいのお客さまに参加いただいております。

うちの親父と弟が生産を担当して手塩にかけて育てた豚を、僕と妻と母とで販売をしていくという形で、生産からお客さんの口に届けるところまでを、農家が一貫してプロデュースしていこうという考えで経営をしております。

ー「NPO法人農家のこせがれネットワーク」の活動についても教えて下さい

NPO法人農家のこせがれネットワークは、都心で働く「実家が農家」の人に、農業の魅力と可能性を伝えて、会社を辞めて実家に帰っていただこうと。全国各地に仲間がいますが、北海道と宮城、群馬、千葉、東海、中部、関西で農家のこせがれネットワークという名前で活動してくれてる仲間がいます。

ーみやじ豚の事業モデルを教えてください。

うちはすごい小さな養豚農家で、日本の平均のたぶん半分ぐらいの規模じゃないかなと思います。

だいたい常時750頭程度豚がいて、年間の出荷頭数が1200〜1300頭なので、うちは月100頭程度出荷できるという形なので、本当に小さな小さな豚農家ですね。

ーみやじ豚の一番のこだわりは何でしょうか?

うちはいかに少ない頭数を丁寧に育てるか、そしておいしい豚を生産して、顔の見えるお客様に販売をして食べていただくという形でやってますので、特に気をつけているのが育て方・環境面ですね。

いかに豚にストレスなく育ってもらうかというのを考えて、うちでは「腹飼い」といって、兄弟だけをひとつの小屋で飼うという形でやっています。

だいたいどこも養豚業はひとつの小屋にギュウギュウ詰めに飼うんですよね。豚なのに“ギュウギュウ詰め”で飼ってしまうんです。そうするとどうしても小屋が汚くなってストレスがかかっておいしくなくなってしまう、

ということなので、うちではゆったりとしたスペースで、しかも「兄弟だけを飼う」。兄弟で飼うと何が良いかと言うと、ケンカをしなくなるんですよね。

だいたいみんな成長とともに餌が変わるんで、その都度群れをシャッフルしてまた別の小屋で飼うんですけど、そうすると必ずケンカをして順位付けをするんですよね。

でも、それってやっぱり豚にとってはストレスになるので、うちはケンカをしないように、生まれてから出荷までを、その「生まれてきた10頭前後の兄弟だけで飼う」というやり方でやっています。

ー農業を次世代につなぐために大切だと思うことを教えてください

「一次産業をかっこよくて・感動があって・稼げる3K産業にする」というのを突き進んでいくということしかないかなと思うんですけど、最大の夢というか目標は、いかに次の世代に引き渡すかということなのかな、と。

僕まだ子供はいないですけど、結婚してより家族経営、ファミリービジネスの尊さというのを日々実感するんですよね。

でも、なかなか家族経営だとかにネガティブなイメージをもってる農業者もわりといると感じていますので、もう一度改めて、家族経営だとかファミリービジネスの素晴らしさというものを認識することも必要だなと思っています。

そのために、みやじ豚、農家のこせがれネットワーク、自分自身がモデルケースになって示していけるよう、これからも取り組んでいきたいと思っています。

ー宮治さん ありがとうございました。

会社情報

株式会社みやじ豚

株式会社みやじ豚

〈住所 〉〒252-0824 神奈川県藤沢市打戻539
〈電話〉0466-48-2331
〈事業内容〉みやじ豚の生産・加工・販売
湘南バーベキュー文化創造事業
農産物ブランディング事業
〈HP〉http://miyajibuta.com
〈オンラインショップ〉http://miyajibuta.shop-pro.jp

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